2020/11/29
魔法をかけた物語
今、何故ここに居るんだろう
辿ってみても、記憶が見つからない
夢、幻のような
それにしてはリアルで
息吐く時も無いまま
誰も彼も、見覚え一つ無く
「空想の中に居る」
そんな言葉だけが響いていた
きっと誰もが問うだろう
お前は何者なんだと
視界の片隅 回る回るは
誰の影?
それは魔法のような世界に迷った
何者でも無いままの観測者
鏡の中と不可視の想いの欠片たち
覚めぬ夢の中へ
今、何故ここに居るんだろう
辿ってみても、記録が見つからない
透明な硝子の先は
近いようで、けれど触れられず
規定の無いその存在は
無いが故に定義の枷を抜けて
言葉の間で語られないものを
そうであれと願い信じている
きっと誰もが問うだろう
お前は何者なんだと
あやふやな意思に答えを求め
口を噤む
それは魔法をかけた物語を見た
誰にも縛られぬただの観測者
鏡の中の不思議な 夢見ていた御伽話へ
覚めぬ現実へと
夢を見る 何度も
魔法にかけられた夢を
夢を見る 何度も
果て無き幻想の夢を
現実を見る 何度も
魔法をかけたのは誰
現実を見る 何度も
一体何が夢なのだろうか
魔法のあった世界で生きている
空想とは思えない叫び声
鏡よ、鏡 お前は何を語るのか
きっと誰もが問うだろう
お前は何者なんだと
僕/私/オレ/アタシは
「_____だ」と
そして魔法をかけた物語の中
螺旋の鏡越しに見る世界で
もし夢から覚めて記憶全て失っても
それで構わないだろう
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お久し振りです。
生きていました、異彩です。
今回は新しい曲を引っ提げてきました。
ちょっとその話をします。
まず、曲のテーマから。
あらすじ(?)としては魔法の無い世界の僕/私が魔法のある世界のオレ/アタシと出会うというような感じです。
動画キャプションの怪文書のまんまですね。
魔法って素敵です。昔、魔法使いになりたいと思ってました。
某児童文学や某ゲームのイメージを私なりに音に落とし込みたいなとなり、作った次第です。
未知と期待に満ちた冒険のワクワク感と不安感を感じて頂けると嬉しいです。
裏テーマとしては最近やった某ゲームをやった所感を反映しているので、「あっ、あのゲームか……」となった人は私と握手しましょう。
歌詞のキーワードで恐らくお察しかもしれませんね……。
続いて音に関してです。
曲調はもはや私のテンプレ的な部分がありますが、今まであまり使わなかったヴァイオリンの速いメロディーを突っ込んでます。
理由としては今まで持ってたけどあんまり使ってなかった機能や新しい音源への挑戦だったりします。
まだ別名義だった時代、使っていた音源はほぼソフトについていたものやフリーで拾ってきたものばかりでした。
そのくせにどちらかと言えば壮大かつリアリティ高めの音が好きな方なので、楽器のリアルさというのはわりと気にしていました。
その中で弦楽器系の音源は速いメロディーを打ち込むと遅延したり、音が著しく弱くなったり、処理が手間だったりであんまり入れたくない細かいメロディーを気持ちがあったのです。
それの影響か、今まで「どうやって音をリアルっぽくして誤魔化すか」という方を優先して、逃げて来たところもありました。
(今までなら冒頭のヴァイオリンソロとか、分かりやすく音の違いが出るのはあんまりやりたくなかった)
今回はそういうのになるべく逃げずに、折角買った音源達や機能のポテンシャルを発揮して、ということを念頭に置いています。
今までわりと誤魔化してたエレキギターも良い感じになっているのでは……?
何となく、自分の好きな音に近付いてきたように思えます。
また、締め切りも無かったのでやりたい放題やってます。
楽しんで頂ければ幸いです!
次回は多分、星への手向けのオマケページを何とかすると思います。
絵が終わらないのと、実は曲のアレンジを考えていて終わっていないという酷さですが……。
お待たせして申し訳ございません。
なんとか出せるように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。